だめだとわかっていながらも離れられない既婚者男性との2年間をお話しします。
当時、一般企業の事務職として勤務にしていた私。彼は取引先の営業でした。
自社の営業との打ち合わせで度々来ていて、毎回お茶を出しているうちに「暑いですね」などの会話から始まり数か月たったころ、「これ、お願いします」と名刺を渡されました。
裏を見るとケータイ番号とアドレスが書かれていました。
当時婚約中だった彼と別れ、もう恋愛で傷つきたくないと思っていた私でしたが、彼の優しい目、笑顔に惹かれるところがあり、しばらく悩んでメールを送りました。
もうそこからはとんとん拍子で食事に行くことになりました。
食事をしながらお互いの話をしていくうちに、仕事に対する一生懸命な姿勢や趣味の話をするときらきらしてくる目、わたしの話をうんうんと真剣に聞いてくれるところ、、、どんどん彼に惹かれていきました。
そこから何度か食事を重ね、ある日に食事後、夜景で有名なスポットに連れて行ってくれ、そこで告白されました。
もう彼のことを好きになっていた私はその日のうちにOKを出し、キスをしました。
心までとろけてしまうようなキスに、「大好きだ。俺のそばにいてくれ」という言葉にすっかり私は酔いしれてしまいました。
それからの付き合いは順調で、お互い仕事の後に食事をしたり休みの日に日帰り旅行に行ったり楽しい日々を過ごしていました。
でもわたしには一つ引っかかることがありました。
お泊まりをしてくれないのです。夜まで一緒にいても、彼は必ずその日に帰ります。めいっぱい抱いてもらって、そのまま腕枕で眠る。そんなことができるとばかり思っていた私は少し不満を抱き始めました。
お互い燃えるようなセックスをした後も、帰り支度をはじめる彼に寂しさ、悲しさも感じました。
そんな彼に「たまには泊まっていってよ」と言っても、「俺、自分のまくらじゃないと寝れないんだよね」と笑いながらいう彼。
不審に思いながらも神経質なところがある彼だったので納得していたのですが、彼が頑なに泊まるのを拒否していた原因がやっとわかりました。
彼の担当の自社の営業さんと世間話をしていた時、「そういえば君と仲良くしてる○○君(彼)に子供が生まれたみたいでさー、出産祝いって何あげたらいいかなー」と相談されました。
え?誰が?子供?何言ってるの?意味が分かりませんでした。頭が真っ白になりました。
「・・・え?○○さんって結婚してたんですか?独身って聞いてたから・・・」
と声を必死に振り絞り聞くのが精一杯でした。
「そんなこといってたの?冗談ばっかいってるからなーあの人。ほら、これ子供の写メだよ」
と写メを見せてきました。
そこには生まれたばかりのふにゃふにゃの赤ちゃんを抱っこしてやさしくほほえみかけているわたしの愛しい人の姿がありました。私にだけ向けてくれていると思っていた優しい笑顔がそこにありました。
彼は、彼女は1年いないと、彼女がほしいと、心安らぐ存在がほしいと、私に言っていました。
彼には奥さんも子供もいたのです。私は知らず知らずのうちに不倫をしていたのです。
雲の上の世界だと思っていた不倫。まさか自分がしていたなんて。。私は真っ先に彼に問いただしました。
彼は土下座をしながら「ごめん」とひたすら謝ってきました。奥さんがマタニティブルーで息苦しかったと。あっさり認めたのです。
殴ってやりたかった。そのまま暴言を吐いて立ち去ってやりたかった。
でも私はなぜかそれができなかった。さみしかったのかもしれない。心の支えだった彼がいなくなると。それだけではなく、私は彼がくれる身体の快感にもとりこになってしまっていた。
経験の少なかったわたしは彼のとめどない愛撫に心まで酔わされてしまっていた。彼はそんな私をわかってか、泣いているわたしに「俺はそれでもお前と一緒にいたい。好きなんだ」と。
顔を両手で包み込み優しいキスをしてきました。私が断れないのをわかっていて。。
ずるい男です。そのまま私の制服のブラウスのボタンを優しく外し、首筋にキスをしながら私の弱い突起を指で優しく転がしてきました。そのままベッドまで運ばれ、全身にキスを落としながら貴重品を扱うように優しく抱きました。
だめだとわかっていながらも、彼の舌がが大事なところの突起を舐めだしたときにはもう、自分から切れないところまで落ちて行っていました。
快感をほとんど知らなかった私の体は、彼によって全身性感帯になり、彼のものがほしいと自然と腰をくねらすほどになっていました。結局そのまま2年ほど関係を続けました。
奥さんのことを思うと心がつぶされそうになるほど苦しくなるのに、それでも彼を求めてしまう私は本当に最低な女でした。私が自分から去らないことをわかっていて都合のいい時だけ私の家に来る彼も最低な男です。
身体ってここまで人をとりこにしてしまうのか。そのことに怖くなりました。彼に抱かれている間は奥さんのことも何も考えませんでした。
彼の私への扱いはどんどんぞんざいになり、私も彼氏ができたため関係は終わりましたが、不倫は誰にでも起こりうることで、決して雲の上の話ではないのだと身をもって体験しました。
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